【城名】新城(阿久根城)
【支城】調査中
【築城年代】16世紀
【築城主】阿久根播磨守良正(と言われている)
【主な城主】阿久根播磨守平良有
【現住所】鹿児島県阿久根市山下
新城跡
これまで阿久根新城跡は発見されておらず、説明板にあるように不明だったが2022年から2023年に掛けて行われた発掘調査で九州では最大級の、深さ3メートル、一辺12メートルの方形の大型土坑(どこう)を備えた防御施設が発見された。
写真はその土坑から城へ出入りする場所だと思われるとのこと。
専門家は「標高の低い台地に大きな穴を掘り防御施設とする構造は、九州では類例はない。全国的にも珍しいのでは」と話している。
2023/3/18南日本新聞から抜粋
新城跡は標高36メートルのシラス台地の上にある。大型土坑には、深さ約2.5メートル、底幅35センチの通路がつながっている。複数人が往来できないように狭く、緩やかに蛇行しており、守りやすさを重視していることが分かる。また、土坑の上は曲輪(くるわ)だったと考えられ、建物があったことを示す柱の穴や、炉の跡が見つかっている。
16世紀、一帯を治めていた阿久根播磨守(はりまのかみ)良正が築城したとされる。調査を指導した、鹿児島国際大学の三木靖名誉教授(85)=城郭史=によると、文献資料では戦闘があった記録はない。
三木名誉教授は「標高の低い場所の城は攻められやすいが、狭い通路や大型の土坑は弱点を補うのに効果的な仕掛け」と指摘。また、同時期に一帯の中心地だったと考えられる北山遺跡や、別の山城があったとされる愛宕山とも近く、「一体的な防衛を目的とした可能性もある」とみる。
3Dイメージ
鹿児島県立埋蔵文化財センターが3Dマップでイメージを再現しているのでリンクを貼っておく。
これはイメージもしやすいし、とてもありがたい。
場所
阿久根市山下小学校からすぐそこ