概要
【城名】葛山城(桂山とも)
【支城】千福城
【築城年代】不詳
【築城主】葛山氏
【主な城主】葛山氏
【現住所】静岡県裾野市葛山
葛山は、室町・戦国期を通じて東駿一帯に勢威を振るった今川氏国人衆の一人、葛山氏の本拠地である。現在、葛山氏が平時居住した館跡と、戦闘に備えて築造した城跡が有り、居館と詰城とが一対となって遺存し、中世城郭の形態を明確に知る事ができる数少ない貴重な史跡である。
城は愛鷹山を背後に、宮川を東に控え、城下集落を俯瞰できる位置で、城域は東西350m南北70m余である。
城の構造は、主郭(一の曲輪)、二の曲輪、東郭、西郭、大手曲輪とその他の小郭郡、堀切から成り、山頂部を階段式に削平して主郭を中央に設け、その左右に曲輪を配している並郭式の山城といえよう。
葛山氏の出自は、「大森葛山系図」によると、藤原道隆の子「伊周」を祖とし、深良に土着した「大森親康」の弟「惟兼」が葛山に住んで在地名の葛山氏を名乗るという。
※現地説明板より
遺構
葛山氏墓所
仙年寺裏手の葛山城入り口に有。
特に説明板が無く、どの石塔が誰の者か不明。
2024年8月現在、2m程手前でロープが張られ近寄れない。
葛山城大手門入り口
根方道に面した場所に入り口有。
仙年寺側入り口に設置されていた案内図が移されている。
なかなかわかりやすい案内図で助かる。
最初に見えてくるのが「大手曲輪」(東出丸)
大手曲輪から帯曲輪への途中。
秋になると紅葉が綺麗なのだろう。
案内板本丸方面へ進む。
東曲輪
一号掘(東の堀切)へ向かう途中に東曲輪がある。
東曲輪を右手に見ながらしばらく歩く。
左手下方には仙年寺が見える。
東の堀切(一号掘)
東の堀切(二号堀)
二号堀から帯曲輪へ上る。
反対側は仙年寺への道となっている。
帯曲輪
帯曲輪から本丸跡へ上る。
葛山城本丸
葛山城本丸跡
現在は公園としてベンチや説明板が有。
土塁上にある畝形状空堀・遠見塚看板
写真ではわかりづらいが、畝形状空堀は若干形状を残している程度。
遠見塚は木々でわからなかった。
本丸からの裾野市街地の眺め。
木々が無ければ周辺地域をかなり遠くまで眺めることが出来る非常に良い立地。
見晴らしを良くして見てみたい…
公民館に飾ってあった絵。
地元の方々が協力して祭りを開催するなど、積極的に盛り上げているらしい。
居住地域が近ければ参加してみたい…
場所
駐車場:葛山城麓の仙年寺に駐車場有
24年8月現在、仙年寺側からの攻城は通行止めの為大手口にまわる必要有。
余談
歴史好きになるきっかけを作ってくれた山城。
初めて山城という場所に登り先人の思いや考え方に自然と共感していた。
葛山城に上ってからみるみる歴史に沼っていきました!
葛山城は遺構もしっかり残っているし、麓の館跡も残っているので初心者にもおすすめ!