概要
高岡の森・弘前藩歴史館は弘前藩主、津軽家第四代「津軽信政」公を祀る、高照神社の近くにある。
「津軽信政」公を祀る高照神社に、明治10年、弘前藩初代藩主「津軽為信」公が合祀されました。その際、津軽家や旧藩士達より武具類をはじめ多くの品々が寄進されたことから、津軽家や弘前藩由来の多くの宝物が高照神社に収蔵されるに至りました。
当館はこれら宝物を中心として、津軽・弘前の歴史・文化を語る上で欠く事のできない数多くの歴史・美術工芸資料を保存管理し、展示公開しています。
※弘前歴史館パンフレットより
弘前第四代藩主「津軽信政」公着用具足(複製)
本具足は弘前藩第四代藩主「津軽信政」公の物で、信政公死後の正徳元年(1711)に五代藩主「津軽信寿」公が高照神社に奉納しました。
兜は地板の枚数が三十八枚で四方向の金鍍金を施した三十八間四方白小星兜(さんじゅうはっけんしほうじろこぼしかぶと)で、金髯(きんひげ)の龍頭(りゅうず・たつがしら)の前立て、沈金技法(ちんきんぎほう)を施した鹿角(ろっかく)の脇立をもちます。吹返には鍍金の杏葉牡丹紋(ぎょうようぼたんもん)の金物を据え、面具は鉄打出となっています。胴は黒割小札(くろわりこざね)を紺糸で綴付け、草摺りは七間です。
本作は江戸時代中期に製作され、弘前藩歴代藩主所用の具足として、現在最古の物です。なお、歴代藩主の具足はほかに十二代藩主「津軽承昭」公の具足が伝わっています。
※展示解説版より
こちらの具足は言わずと知れた「甲冑工房丸武産業」製
クオリティは流石の一言で、歴史館に入場する入り口に威風堂々飾ってある
同館の学芸員の方と少しばかり話が盛りあがった
喜多村家伝来「紺糸威五枚胴具足兜付」
【市指定有形文化財】
兜の吹返と手甲にそれぞれ「喜多村家」の家紋である津軽輪宝紋が据えられています。胴の正面などに鉄砲試しの験があり、「試し胴」と呼ばれて珍重されました。幕末期の明珍柵と推定されます。
輪宝は、理想的帝王である転輪聖王(てんりんじょうおう)の宝を意味し、仏法を象徴するものとして紋章化されました。
※展示解説版より
紺糸威具足
その他兜・胴など
こちらでは紹介していない、刀・太刀・弘前藩の成り立ち等非常に多くの展示物がある。
甲冑や刀など弘前藩士が大切にしていたものがここまで残り、そして大事にされて且つこちらに展示されているという事は、いかに弘前藩士が藩主に忠誠を尽くし未来の地域の為にそれらを生かそうとしたのかが感じ取れるものであった。
好きな人は是非直接足を運んで欲しい。
場所
住所:青森県弘前市大字高岡字獅子沢128-112
開館時間:9:30~16:30
連絡先:0172-83-3110
入館料:一般 300円 高校・大学生 210円 小・中学生 140円
休館日:
毎月第三月曜日(祝・休日の場合は翌日)
年末年始(12月29日~1月3日)
展示替え期間中
※詳しくは公式ホームページへ